約二十年間働いてきた管理職の立場から、仕事で成長できない人の特徴を5つ挙げてみました。
その反対である成長できる人の特徴も紹介します。
もし今、仕事で成長できなくて辞めたいと悩んでいる方は、この記事を読んでみてください。
仕事で成長できなくて悩んでいた若い頃の自分に伝えるつもりで書きました。
成長できる思考法を取り入れて、もう一度頑張ってグングン成長するきっかけにしてください。それでもやっぱり仕事を辞めます…ということになったとしても、次の仕事に活かしていただけると信じています。
※ キャリアアップや転職を考えている方は、テックアカデミーが無料のキャリアカウンセリングや動画クリエイター養成講座の無料カウンセリングなどを行っています。もし興味がお有りの方はどうぞ。
テックアカデミーの無料キャリアカウンセリングはこちらから
トラブルやクレームが発生したとき、自分の頭で考えない

仕事上のトラブルやクレームが発生
不安だし緊張しますよね。私もそうでした。
でも!トラブルは何らかの着地点を見つけないと仕方ないんです。「どうしよどうしよ」とアタフタして上司の指示を待っている人はなかなか成長しません。
成長できる人は、そんな暇があったら、「ベターな着地点はどこか」即アタマを切り替えて考える。
飛行機操縦中にトラブル 『自分のアタマで考えよう』〜ちきりんさんの著書がオススメ!
例えば飛行機を操縦していてトラブル発生。アタフタして思考停止していたら、最悪の場合墜落しちゃいますよね。
最善の着地点を自分のアタマで考え、シミュレーションできれば、心も落ち着き、冷静に対処できるものです。
クレーム対応も同じ。クレーム受けると慌てちゃうことってありますよね。でも、完全に自分たちが悪ければ誠意をもって謝罪して、決まりに基づいて保証。全く悪くなければ、丁寧にご説明させていただいた上で、ご納得いただけなければそこまで。仕方ないんです。
そんな流れを自分のアタマで考えられる人は成長します。いつまでも誰かに頼っていたら成長できません。
ちきりんさんの本はオススメ!!
Amazon audible(オーディブル)なら、無料で一冊もらえます。通勤電車で耳から学ぶ耳読書で学べます。
audibleは耳から読書することができるので、本当におすすめ。移動時間を勉強時間にしませんか?
Audible【オーディブル】困難な状況で思考停止し、できない理由を並べる

「できない」理由が先に出る人
できません
難しいですわ
いやー、むにゃむにゃ…
困難な仕事に直面するとそんな言葉がクセになってる人は成長できません。
そりゃ簡単な仕事ばかりじゃないですよね。誰もやったことのない新しい仕事もあるし、暗号資産やNFTなど最先端の知識を駆使しないといけないのにその知識が皆無という状況もあるでしょう。
困難でもまず、やれる方法を考える
でも、
「やらなしゃあない」(やらないと仕方がないですよ)
「なんとかしてやるでー」
と前向きに捉えて困難な状況に立ち向かうマインドを持つ人は成長します。
最初から何もかも知っている人なんていないんですよ。かといって「できひんわー」と最初から諦めていたらいつまでも成長できません。
ビル・ゲイツの話。例え話ですが。
ビル・ゲイツは待ち合わせや締切に遅れる人を嫌うそうです。
ビル・ゲイツは、部下にとある時間までに会場に花を準備してくれと指示した際に、花屋が雪で遅れそうと聞いた途端、部下に激怒するタイプの方です。
部下の任務は定時までに花を準備すること。
どんな理由があれどその任務がこなせないなら百パーセントの責任を追うべきという考え方です。
花屋や雪のせいにしてはいけません。
目的は何なのか本質を考える
先ほどの事例では「花を頼むこと」が目的ではなく、「花を会場に準備すること」が目的ですよね。
仕事をするにあたって目的を定めたら、あらゆるトラブルを乗り越えて絶対に目的を達成することを前提に真剣に考えること。
これって、仕事をする上での本質的なことだと思います。「まあ達成しなくてもいいか」「雪降ったから無理」とカンタンに諦めず、困難な状況に陥っても、
雪なら早めに注文しよう
受け取りに行こう
別の花屋に注文しよう
などと、トラブルを乗り越えようとする人は成長していきます。
一つの方法だけであきらめる。多方面からトライする思考習慣がない【困難の分割】
一つの方法しか考えず諦める人
問題が発生したとき、一つの方法しか考えず、その方法が無理ならすぐあきらめる。
あらゆる角度から問題にトライし、最善の方法を粘り強くかつ速やかに思考する習慣がない人は成長しません。
書類が見つからないときあなたはどうしますか
実際にあった事例です。
書類保管庫から過去の書類を取り出して作業する必要が生じた際に、目的の書類が見つからない状況を想像してください。
書類一式を保管庫内でくまなく探すのは当たり前ですが、それで見つからなければそこで思考停止しあきらめ、「見つかりません」で終わろうとするタイプの人は成長しません。
【困難の分割】で考えよう デカルトの著書もオススメ
哲学者デカルトが述べた【困難の分割】というキーワードを借りて「見つからない」という困難をいくつかの要素に分割して考えてみます。
「書類を他の人が使っている可能性はないか?」⇒(人という要素に分割)
「社内の他部門に移動している可能性は?」⇒(場所という要素に分割)
「過去にその書類の作成や管理に関わった人への聞き取り調査は?」⇒(時間という要素に分割)
「誤って廃棄したとしても、その時期や状況として想定されるのは?」⇒(廃棄済みという可能性に分割)
などと、困難を分割し、即座に多方面から解決方法を模索する思考習慣のある人は成長します。
この事例では、過去にその書類に関わった人物に聞き取りをすることで、書類が他部門に移動していたことがわかりました。
なかなか見つからない探しものひとつとってみても、違う角度からのアプローチで、すぐ打開できるものなんです。
多方面からトライする思考習慣を身に着けましょう。
指示待ちは無成長。指示待ちのようで、実は指示を前もって数パターン想定し準備している人は成長する。
「指示待ち」との違いは?
いわゆる「指示待ち」の何も考えていない方って残念ながらいるんです。
でも、指示待ちに見えて、頭の中はフル回転させている優秀な方もいます。
成長できる優秀な方は、指示内容(やるべきこと)を数パターン想定し、先回りして準備しています。
朝令暮改と言って、朝の指示が夕方には変わることは批判的に捉えられることが多いものです。
しかし、顧客のリクエストや市場の状況など環境の変化に即座に対応することは必要です。そんなときに限っては臨機応変に指示が変わることはやむを得ないことです。
指示される前に複数の下準備

成長できる人は、実際に書類などの成果物の作成まではしないものの、指示が出ればすぐとりかかるため、インターネットで検索してブックマークしておくとか、関係する社内規定や法令の確認を複数の可能性を見据えて準備します。
自分の頭でやるべきことを数パターン考える習慣を持っている方は、将来出世した際に的確な指示が出せる上司になっていきます。
復習しない人は無成長。成長する人は経験したことに関する詳細な知識を必ず復習して積み重ねる
若くてもベテラン並の能力
二十代や三十代前半でも、その道二十年を超えるベテランと同等かそれ以上の能力を持つ方がいます。
そんな方に共通するのは、仕事に関する基礎的な知識、社内規定、仕事関連の法令をはじめ個人情報保護や税制などあらゆる関係法令の復習を習慣化していること。
当たり前じゃないの?と、思われますよね?でも、その当たり前のことをしない方が大半なんです。
次から次に来る仕事に追われて、復習する暇もなく気づいたら深夜。
帰ったらスマホ見てビール飲んで寝る。
翌日には自分のやった仕事をフワッーと理解はしていますが、フワフワした知識止まり。
深く理解できていません。(若い頃の私ですが(笑))
成長できる方の共通点
成長できる方に共通するのは、仕事に興味を持ち、深い知識を仕事ごとに復習し学んでいることです。そんな方は、年齢と経験年数からは不釣り合いなくらい優れた知見と能力を身に着けているものです。
仕事の知識が深まると余計に仕事が楽しくなるものです。
まとめ
仕事で成長できない人の特徴
⭕トラブルが起きたとき、思考停止
⭕困難に直面してすぐあきらめる
⭕一つの方法しか試さない
⭕指示待ち
⭕復習しない
仕事で成長できる人の特徴
⭕トラブルが起きたとき、自分の頭で考える
⭕困難でもまず、やれる方法を考える
⭕一つの方法だけでなく多方面からトライする思考習慣がある
⭕指示待ちのようで、実は指示を前もって数パターン想定し準備している
⭕経験したことに関する詳細な知識を必ず復習して積み重ねる
成長できない人間はいません。まずはご紹介した成長できる人の5つの特徴と思考習慣を取り入れてみてください。
行動や仕事への意識が変わっていくことに気づくと思います。
成長するための思考習慣はあなたを助けてくれます。
思考を磨き、成長し続けていくには、やはり読書です。必ず読むべきおすすめ本を2冊ご紹介しておきますね。
この2冊は定番中の定番ですがとても有益です。人生のプラスになります。
今回の記事は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。